3 Mar 2016

曲のおぼえ方

「指がおぼえている」というような表現があります。ある曲を時間をかけて何度も繰り返し練習することで、だんだん、とくに意識しなくても指が勝手に動くようになりますが、そのような記憶を指しています。身体が覚えるまで反復するというのは曲をマスターする上では必要なプロセスですが、そのように無自覚な単なる反復によって覚えた記憶は、非常に脆いものかもしれません。特に、人前で弾くなど緊張を伴う状況で、指がもつれた場合には、非常に危うい結果をもたらす事があります。同じ曲を数えきれないほど練習したのにもかかわらず、突然頭の中が真っ白になるように、音が抜けてしまう事があります。また、同様に長期間練習していた曲が、ほんのしばらく弾いていないだけでまったく思い出せないという事もあります。音楽の記憶を強固にしていくためには、おぼろげな指の感覚の情報だけでなく、他のあらゆる情報を用いて覚えるべきです。例えば、調や和音、音程など音楽理論的な情報もその一つですし、視覚的な情報や、創作した物語に関連させる等、様々な方法もかんがえられます。

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