2016/03/20

コードブックから自由になるために (ギター・ウクレレ)

よくギターやウクレレの教則本には、各それぞれのコードシンボル(コードネーム)に対応したコード表が載っています。これらは、押さえて弦をかき鳴らすだけで、全く音楽に対する予備知識がなくとも、簡単に歌や他楽器の伴奏等が出来てしまうという手軽で優れたものです。しかし一方、その手軽さが仇となり学びがストップしてしまい、全く音楽的知識も理解も広がって行かない原因の一つになっているかもしれません。

巷にあふれている、まるで事典のように分厚いコードブックには、一つのコードに対する無数のヴァリエーションが載っています。しかし、それらをどのように他のコードと組み合わせて、使い分けるのかについてはほとんど説明されていません。結局よくわからず、いつも使っているコードにもどる、ワンパターンに陥り、飽きてしまう事もあるでしょう。隣のギタリストを見れば、皆が皆おなじコードをおさえているという状態です。

そこから脱するためには、コードダイアグラムの丸暗記ではなく、まずコードの仕組みを知っていくことが重要です。そもそもコードとはそもそも何でしょうか?いつも使っている、そのコードはどのような音の組み合わせで出来ているのでしょうか?どんなコード同士がどのように連結されるときに心地よいサウンドがしますか?運指や音の構成について、どのようなロジックが背後にあるのかを考えてみてください。それらを学ぶことが、自分の音楽的な幅を広げる一歩です。


— Otonoki Music School 音の木ピアノ&ギター・ウクレレ教室 (ロンドン)

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